ホテルのバイキングが大人気

ホテルを利用する新しい形として、バイキングがすっかり定着してきました。高級なイメージがある一方、手ごろな金額で料理を楽しめるというのが人気の理由。宿泊するには少し敷居が高いと感じるホテルでも、バイキングでしたら入りやすいですよね。

ちなみに、バイキングというのは日本でしか通じない言葉で、欧米ではブッフェスタイル、好きな料理を好きなだけ取って食べるというものです。少しずつの量でもいろいろな料理を食べたいというわがままな欲求に応えてくれる、ありがたい食事形式なのです。

時間帯別にモーニングから始まって、ランチ、ディナーのほかケーキバイキングなんていうのも。また、パスタやカレーというように、メニューにこだわったスタイルのバイキングも増えてきています。実施するホテルとしても知名度を挙げる格好の手段として、季節ごとに料理の内容を変えたり、名の通ったシェフを呼んで来たり、さまざまなアイデアを繰り出しています。要望を聞いて目の前で調理する…個々人の好みをかなえてくれると満足度も上がりますよね。バイキングだけの限定メニューを提供しているホテルも少なくありません。

専用のガイドブックが次々に登場したり、口コミが飛び交ったりと、バイキングを行っているホテル同士の競争も熾烈になり、同時に利用者側のチェックも厳しくなってきています。人気はまだまだ続きそうです。

高級ホテルとは?

高級ホテルと聞いて頭に浮かぶことは何でしょう。部屋の広さであったり、料理の品数や内容、日本の場合でしたら客室に露天風呂が付いていることなども挙がるでしょうか。
景気状況が厳しいといわれるなか、いま都心を中心に高級ホテルが相次いで進出しています。国内でしたら帝国、ニューオータニ、オークラが高級ホテルとして不動の地位を固めてきました。そこにザ・リッツ・カールトンやフォーシーズンズといった、いわゆる外資系超高級ホテルが次々とオープンしてきているのです。

一概には言えませんが、宿泊料金はやはり高額です。しかし高額なのには訳があります。利用者が高級ホテルに求めていることと、ホテル側が利用者に対して心がけていることは一致しています。それこそがホテルの語源になったともいうホスピタリティ、客をもてなすということです。高級ホテルでは、そのもてなしの精神が徹底教育されています。一人ひとりの従業員が、客とさりげなく会話を交わすことでその先を読み、応対するのです。部屋は広さだけでなく細かい備品に至るまで、料理は好き嫌いを考慮する、など。

自宅とは違った空間を求めつつ、自宅と同じような安心感にこだわっているのが高級ホテルといえます。決して見栄を張ることはありませんが、客として高級ホテルを利用する際には、その雰囲気に合った立ち居振る舞いをしたいものですね。

ホテルの予約どうする?

ホテルを予約するときに、どのような方法を使っていますか? 泊まりたいホテルが決まっていれば、直接電話をすることもありますね。行き先や料金の目安、立地条件など希望が固まっていれば旅行会社を通して予約することもできますが、なんといっても便利なのはインターネットでしょう。国内外を問わず、時間を気にせず利用できるというのが最大のメリットです。予約だけに限らず、事前に気になる項目で検索ができたり、施設内容や料理などを実際に画像で見られることもうれしいですよね。

ホテル側もPR効果はもちろん、電話に対する問い合わせなどで取られてしまう人件費を削減できますから、かなり力を入れたサイトを作っています。また、インターネットで予約をするとかなりおトクなサービスや割引を受けられることが多くあります。通常料金ではちょっとムリと思えるホテルでも泊まれる可能性があるのです。ホテルと提携している交通手段や飲食店の予約もセットになって、割安になっているなんてことも。

こまめにチェックして大いに利用しましょう。予約の仕方も指示に従って必要事項を入力するだけですから、初めての方でも簡単にできます。計画している旅行をより楽しくするために、きっと役に立つはずです。ただし、利用が簡単な分、扱いも軽く考えている人がいますが、予約を取り消す場合は連絡を入れるなどは最低限のルールですからご注意を。

ペットもホテルを満喫

ペットと一緒に泊まれるホテルが急増しています。1兆円産業といわれる空前のペットブームとなれば、必然的といえるかもしれません。しかし短い年数でこれだけ需要が伸びた宿泊施設のジャンルとしては、ほかにないでしょう。

一昔前だったら飼い主は「ペットがいるから旅行に行けない」と言ったものです。そこでまず、留守中にペットを預かってくれるホテルや施設が登場しました。これだけでもかなり便利になったはずですが、そうなると飼い主の要望はさらに高くなります。預けるのではなくペットと一緒に旅行がしたい!と。次第にペットともども受け入れる宿泊施設が名乗りを挙げ始めました。

とはいえ最初は敷地内の専用スペースだけ、もしくはゲージに入れれば部屋まで連れて行ってOKという条件付きから始まったようですが、今では部屋の中で放してもいいですよ、お風呂も一緒に入れますという施設まであるといいます。食事はもちろん、動物専用のエステティックやプールを備えているホテルも出始めました。ペット同伴専用の国内最大級リゾートホテルがオープンした際には大きな話題になりました。たいがい犬か猫に限られますが、中にはウサギやハムスターといった小動物なら可能なホテルも少なくありません。

ペットは家族の一員であり、ともに旅行を楽しみたいという飼い主はこれからも増えることでしょう。そんなニーズに伴い、宿泊施設はますます多様化していくものと思われます。

リゾートホテルの醍醐味

もともと観光地や避暑寒地内にあり、スキー場やゴルフ場が隣接しているホテルをリゾートホテルといいます。このごろはリゾートホテルの中でもさらに細分化され、都市に近くて特定の施設を目的としたアーバンリゾートや温泉地に設けられた温泉リゾートと称されるホテルもあります。

昔から欧米では多かったこのタイプのホテルも、国内での歴史はまだ浅いものです。リゾートホテルの増設は、短時間でいかに多くのポイントを回るかという日本人独特の旅行スタイルが、しだいに滞在型へと変わってきたこともうかがえます。これから金銭的、時間的に余裕のある団塊の世代が増えていきます。今後は彼らをターゲットとして、リゾートホテルは注目を浴びるでしょう。

性格上、リゾートホテルは自然環境に恵まれた場所にあることが多く見られます。繁華街から離れていることがほとんどですから、必ずしも事が便利に運ぶとは限りません。そこがウリであったはずなのですが、ホテルも利用者もそのことをデメリットと思い始めると、リゾートホテルの意義が歪んだ方向へ行ってしまう危険が出てきます。

豊かな自然の中では空気もごちそうだ、というのはよく聞かれることです。時間に縛られない自由を堪能できるのがリゾートホテルでの醍醐味です。体だけではなく心も休みに、たまにはリゾートホテルに出かけてみてはいかがでしょうか。